ギブソン・レスポールのクローズアップ・イラストレーション。
今回は、ギターの写真や資料を参考に、ボディの輪郭、ピックアップ、ブリッジ、弦、
コントロールノブなど、レスポールを特徴づけるパーツを抽出。写真の再現ではなく、
特徴的なフォルムを線と形に置き換え、グラフィカルな表現へと再構成していく。
制作の中心はPhotoshop。まず、全体のシルエットとパーツの配置を大まかな線で捉え、
レイヤーを分けながら描写を進める。輪郭や金属パーツには硬めのブラシを使い、
エッジの効いたシャープな線で形を整理。一方、ボディの曲線や細部の描写には、
筆圧による線幅の変化や、かすれを含んだブラシを使い、手描きの感触を残していく。
さらに、細部まで描き込む部分と、あえて線を途切れさせたり、形を省略したりする部分を混在させる。
レイヤーごとに線の太さや濃度、重なりを調整し、整然としたモダンアート風の描写に、
少しばかり無造作な表情を加える。デジタルならではの修正や配置の調整を繰り返しながら
精密さとラフさのバランスを探っていく。
弦のないロックンロール

線で鳴らす、六弦の記憶

目指すのは、写真のようなリアルさではない。レスポール特有の重量感や、
ロックギターとしての存在感を、線の強弱、形の省略、余白のリズムによって表現すること。
ジミー・ペイジやスラッシュ、ゲイリー・ムーアらが鳴らしてきた、あの太く鋭いサウンド。
その記憶を、音の出ないイラストレーションに置き換えてみる。
弦を張る代わりに線を張り、アンプを鳴らす代わりに余白を響かせる。
正確に描くことと、適当に描いたように見せること。その両方をPhotoshopの画面上で楽しむ、
デジタル・ドローイングの試みである。
正確に描いて、無造作を装う

音は消えても、フォルムは残る

最後は、オレが使っている「サイレントギター」
ギブソンでもフェンダーでもない。
普通のアコースティックギターのような大きな胴体がなく、音量をかなり抑えて弾ける。
生音は小さいが、ヘッドホンやアンプにつないで自然なアコースティックらしい音で演奏できる。
アンプとしては自然なアコースティック感を狙う設計なので、アンプもクリーンで色付けの少ない設定が合いやすい。そして分解して運びやすい。

ヤマハアーティストであり、
グラミー賞に6回ノミネートされたマイク・スターンによる素晴らしい演奏
